柊研究所の備忘録

アート×ものづくり×教育を考える研究者です。

新しいものづくりFablabとは?

第11回は、『新しいものづくり』に関してです。

 

ここ数年、僕は『個人が楽しめる新しいものづくりの場をつくりたい。』と思っています。

 

新しいものづくりとは、

 

あらゆる物をひとつの空間でつくる

 

例えば、車をつくるとき、

 

これまでのものづくりでは、

東京ドーム並みのに大きな工場のあちこちで部品を大量生産して、組み立て、塗装して、その一連の設計・作業には何百人もの人が関わります。

 

新しいものづくりでは、

学校の教室ほどの大きさの空間で、数人がその場でデザインして、3Dプリンタに代表される機械たちを使って、その場でプロトタイプ(試作品)をつくる。

 

大量生産は難しいけど、気軽につくれる分誰もがデザイナーであり、開発者になれる。同じ製品でも個性のある様々な形のものが世の中に出てくる。

 

そんなビジネスプランを考えているとき、Fablabという組織をみつけました。

 

Fablabは、僕の考える『ものづくり』をすでに何年も前に実現していました。それも世界各地に誰でも使えるFablabをつくるところまで。

 

同じFablabでもまったく違う

 

早速、大阪にあるFablabを訪ねてみました。そこでは、ものづくりが大好きな人達が交代で番頭をしている隠れ家のようなところでした。一方、東京にあるFablabを訪ねてみると、学校の教室の一角にあり、ものづくり学校のような雰囲気のところでした。

 

同じFablabでも、全然違います。

 

Fablabの看板は、ものづくりに必要な機材があり、一般の人に開かれた組織であれば、どんな人でも掲げることができるのです。

 

この自由度の高さは魅力的で、自分たちの色のあるFablabがつくれます。

 

僕は、その施設をつくって『新しい感動をつくれる人に出逢いたい』。そんなことを考えています。

 

今、そのための準備を進めています。

 

3Dプリンタなどのものづくりスキルをみにつけ、

プログラミングのスキルもあり、

ビジネスプランを練る力もつけ、

同じ志を持つ人たちにも出逢い、

手本となる組織もみつけた。

 

数年前までなかったものが今はたくさんあります。一気に進める力はなくても、少しずつ確実に進んでいます。

 

続きはまたそのうち。

続きを書きました。

誰もが職人になれる時代 - 柊研究所の備忘録

 

最後に本の紹介です。

Fablabの創設者Neil Gershenfeldさんの本です。

新しいものづくりを世界に広めた方です。

 

 

Fab ―パーソナルコンピュータからパーソナルファブリケーションへ (Make: Japan Books)

Fab ―パーソナルコンピュータからパーソナルファブリケーションへ (Make: Japan Books)

  • 作者: Neil Gershenfeld,田中浩也,糸川洋
  • 出版社/メーカー: オライリージャパン
  • 発売日: 2012/12/01
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • クリック: 6回
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