第19回は、DIYで赤ちゃん用のモビールをつくった話です。
100円均一でつくれるモビール
うちには、二ヶ月になる娘がいます。
先週、妻が娘のそのためにと、モビールをデザインしてつくってくれました。モビールとは、よくベビーベッドの上に吊るされてるユラユラ揺れるおもちゃのことです。妻がデザインしたのがこちら。
全部100均で買ってきたものです。
我が妻ながらすごい!
これが回っていると娘は喜ぶし、妻は自分の時間が少しできるし、一石二鳥。
しかし、問題は動かし続けること。
手で回すと、10秒ももたずに止まってしまうのです。回り方はぎこちなく、止まっては回して、止まっては回しての無限ループに陥ってしまう。
「ものづくりを専門にしてるのなら、これをすこしでも長い間きれいに回して見せて。」
と妻のお願い。
たしかに、今までものづくりに携わる仕事をしてきたので、動くものの仕組みや図面の書き方はある程度心得ていると思う。ただ、お金をかけて外部の専門家も巻き込んでものをつくる仕事の時とは全く違う。目の前の100均の材料を駆使してワクワクさんのごとく仕掛けおもちゃをつくるなんてことは初めての経験でした。
それでも、柊研究所のコンセプトはひとつの空間で構想からものづくりまでを少人数で完結させること。妻と娘のためになって、さらに柊研究所の試作1号をつくれるのは、素晴らしいことです。さっそくやってみることにしました。
やり始めたら、とても楽しく娘が寝静まった後も、妻と二人で、あれはうまくいくのじゃないか、これは良いのじゃないか、と夢中になってしまいました。そんな1日の共同作業を経てモビールが完成しました。
重りを利用して回転するモビール
左右の重りがついた糸が真ん中の棒にぐるぐると巻かれています。重りの重さによって糸が引っ張られると、真ん中の棒に巻かれた糸がほどけながら、くるくるとゆっくりとしたスピードで回っていきます。この機構のポイントは、重りの下に向かう力を回転の向きに変えることです。
さっそく娘にもみて貰いました。
モビールが回転してるのを、ニコニコと手足をばたつかせながら楽しんでくれました。
なんとか、妻のデザインを崩すことなく仕掛けをつくることが出来た反面、課題も残っています。
持続時間が短いこと。重りが上にあがりきるまで巻いても、1分くらいでモビールの回転が止まってしまいます。第二弾では、5分くらい持続するものがつくれればなあと思っています。
やってみて感じたのは、自分だけのものづくりに価値があること。顧客を意識せずに自分たちのニーズに合わせてものをつくる。出来たものは世界でひとつの一点ものです。使える機構や機材が充実して、誰もが気軽に立ち寄れる場になれば、柊研究所はきっと魅力的なものをつくれる場になると確信しました。
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