第12回は『利益モデル』について書きます。
僕がビジネススクールに通って起業について勉強した1年間で、もっとも重要だと思ったことは、
「そのアイデアでいかにして利益を生み出すか。」
です。
いくら魅力的なビジネスアイデアを思いついても、適切な利益モデルが伴わないと、何年やっても赤字が続き事業の存続すらままならない、ということになってしまいます。
しかし、いきなり利益モデルを考えろといっても、難しいもの。まずは一流をマネするのが良いです。そこで、僕が利益モデルを考えるときに重宝した本を紹介したいと思います。
利益モデルは23タイプに分類できる
『ザ・プロフィット』エイドリアン・スライウォツキー著
エイドリアン・スライウォツキーは、ピーター・ドラッガー、ピーター・リンチ、ジャック・ウェルチ、アンドリュー・グローブとともに世界の6賢人に選ばれたこともある偉人です。
彼はこの本の中で、成功している世の中の企業を分析してわかった23の利益モデルを紹介しています。
大企業に勤める若者スティーブと利益モデルを知り尽くした賢人チャオの会話からひとつひとつの利益モデルが丁寧に説明されていきます。
この本の良いところは、実在する企業を分析しているところです。
コカ・コーラの利益モデル
例えば、コカ・コーラの利益モデルは、マルチコンポーネント利益モデルと呼ばれるもので、コカ・コーラの原液というまったく同じものを、スーパー、自動販売機、マクドナルド、リゾート等々たくさんの出口で売るというもの。それにより、1人の顧客に様々なシチュエーションで商品を手に取ってもらうことができる。
聞いてみると「なんだ、そんなことか。」と思っているような自然なことなのですが、人々が違和感なく日常に溶け込ませることができる戦略こそ、本当によくできた利益モデルなのだと思います。
あとは、これをいかに効率的に利用するか。それは読み手次第です。優秀な利益モデルは考え方次第でいろいろなことに応用できます。
事業経営はもちろんのこと、ブログの収益化、仕事の効率化、マネジメント、Facebook・Instagram・TwitterなどのSNSの発信の仕方。
23のモデルをうまく組み合わせていくと、仕事や趣味を客観的に捉えることができるようになってきます。
経営についてあまり知識がなかった僕でも楽しく読める本でした。ゆっくり時間をかけて読んで、そしてできれば何かしらの手段で発信していくことをお勧めします。
- 作者: エイドリアン・J・スライウォツキー,中川治子
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2002/12/14
- メディア: 単行本
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