前回のブログに引き続き学生のための教育機関柊研究所の構想について当時の資料を引っ張り出して、備忘録にまとめておきます。
前回は、『早期教育で大事なのは知識より経験』という話をしました。
http://www.hiragilab.com/entry/2017/07/19/184455
柊研究所のビジョンは『人生の寄り道を社会への近道に』でした。今回はそのビジョンを考えたきっかけについてです。
1年くらいレールから外れてみる
そんな考えがふと浮かびました。たった1年。でも、そのたった1年が実は結構な決意がいるのだと思います。
実は、僕たちのキャリアの大枠はすでにレールが敷かれていて、その1年がなかなか捻出できません。
試しに、人生をざっくりと年表にしてみると、
小学校を6年間
中学校を3年間
高校を3年間
大学を4年間
社会人を38年間
多くの日本人はそれぞれの期間は違えど、大体これに当てはまります。小学校に入学してから、54年間ずっとどこかの組織に属した状態で、夏休み、年末年始など決まった休日以外は毎日そこで過ごします。もちろん、その毎日の行いは無駄ではなく、学習は自分の成長に、労働は経済を発展させてみんなの生活を豊かにします。
でも、たった1年なら、どこかの間で寄り道しても良いのではないでしょうか。
欧米ではこの1年をギャップイヤーと呼び、高校から大学入学までの期間に長期の休暇をとって新しい経験をすることが推奨されています。それでも取得率はまだまだ少ないそうです。
僕は社会人になる前に1ヶ月ーストラリアで過ごしました。たった1ヶ月でも、相部屋で他国の人と日本の文字について話したり(生まれて初めて自分の書いた字を美しいと言われました。)、知らない土地を街の人に聞きながら行き当たりばったりに歩き回ったり、数日の旅行ではできない経験をしました。そこで、半年間オーストラリアでワーキングホリデーに来たドイツ人など、ギャップイヤーを謳歌する多くの人たちと出会いました。彼らは旅行ではなく、そこに滞在して仕事をして、その生活に溶け込むように過ごしていました。暮らすように旅をするという旅行の仕方をその時初めて実感しました。『こんな経験を引き出す場をつくりたい。』と思いました。
人生の寄り道を社会への近道に
それが、柊研究所のビジョンとなりました。一度、レールから外れて研究所で自分のテーマを持って過ごす。トライアンドエラーを何百回と繰り返すことで、専門領域を深めて、自信をつけて、再びレールに戻る。目の前の選択肢が広がり社会への近道になる。
そんな組織をゴールとして描きました。
ギャップイヤー、一度、意識してみるとおもしろいかもしれません。
(余談ですが、暮らすように旅をすると聞くと『世界ふれあい街歩き』を思い出します。)
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