柊研究所の備忘録

アート×ものづくり×教育を考える研究者です。

多動力から生まれる新しい価値

NewsPicks の記事で、多動力が特集として組まれていた。多動力とは、いろんなことに興味を持ち、いろんなスキルを得て、いろんなことに挑戦する力としてホリエモンが提唱している言葉。

 

【新】ホリエモンと西野亮廣。「多動力」を語る

 

注意散漫、三日坊主など長く続かないことに対してネガディブな言葉が多い中で、この多動力はポジティブな意味で使われています。

 

少し前の記事でポジショントークについて書いたが、ポジショントークの中で最も影響力のある行動は新しい言葉をつくることだと思う。例えば、「キモかわいい」。この言葉が出来て一気に評価が変わった芸人さんとかペットとかはたくさんいます。

 

ポジショントークと心の溝 - 柊研究所の備忘録

 

多動力は、僕自身大切にしている行動指針にも近いので、良い言葉ができたなあ、と思っています。今日の備忘録にはこの多動力について考えをまとめました。

 

スキルを得やすい社会

 多動力が世の中に受け入れられたのは、スキルを得やすい時代だからだと思います。例えば英語のスキルを磨きたいとき、昔は海外留学などお金がかかり、働いている人にはハードルが高かった。でも今は、DMM英会話や英会話喫茶など、気軽に英語漬けの環境を実現できる。プログラムのような専門知識を学ぶとしても、TECH::CAMPやUdemyがある。このように、専門知識は大人になってからでも十分身につけられるようになりました。そうなるとスキルそのものの価値がだんだんと薄れていきます。「英会話出来る人はたくさんいる。プログラムをかける人もたくさんいる。」

 

多動力の本質

大事なことはスキルをどう結びつけてどう使うのか。複数のスキルを身につけたからこそ出来る新しい働き方があるのだと思います。例えば、エンジニアリングとデザイニング。この二つを合わせると、スタイリッシュなデザインでかつ機能性を兼ね備えた機構をもつ製品が生まれる。東京大学の山中先生はTwitterにも作品を公開していて多くの人を魅了しています。

 

山中俊治 Shunji Yamanaka on Twitter: "山中研究室の新作、谷道鼓太朗くんの「アルデンテ」。中心で繋がった螺旋構造がもたらす不思議な柔らかさ、新触感。 #TreasureHunting #東大駒場リサーチキャンパス公開2017 https://t.co/QcanwzpCFk"

 

スキルの重ね合わせはこれまでになかった価値を生み出してくれるのだと思います。

 

 興味の湧いたことに時間を

最初から「デザインとエンジニアリングだ!」と決めるのはなかなか難しいもの。まずはなんでも良いので興味の湧いたスキルに時間をかけて習得するのが良いと思います。例え三日坊主で終わってしまっても、後々その三日間が役に立つこともあります。あまり深く考えずにまずははじめの一歩を。新たな世界を体験して、その分野の人や文化に触れることで、自然とビジョンが生まれてきます

 

 

多動力 (NewsPicks Book)

多動力 (NewsPicks Book)

 

 

 

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