柊研究所の備忘録

アート×ものづくり×教育を考える研究者です。

MOMAをもっと楽しむための準備

僕は芸術が好きです。デザインも良いけどそれよりも。妻も芸術が好きです。僕らの新婚旅行のメインはオーロラに出会うことだったけれども、そのまま、ニューヨークでMOMAとメトロポリタン美術館を見に行きました。

 

美術館と聞くと、展示物があり過ぎて何を見たらいいかわからない、なんて人もいるかと思います。僕も少し前までは芸術に興味はあっても、美術館をうまく楽しむことが出来ませんでした。でも、いろんな準備をしたら、MOMAをとても楽しめました。今回は美術館を楽しむための準備を備忘録にまとめてみました。

 

MOMAとは?

MOMAとはThe Museum of Modern Art(ニューヨーク近代美術館)のことで、ニューヨークを代表する美術館の一つです。タイムズスクエアから徒歩10分くらいで着きます。

 

楽しみな作品を事前に決めておく

MOMAは5階建てでとても広いです。美術館の作品をひとつひとつ見て回るとあっという間に日が暮れてしまいます。これだけはどうしても見たい!という作品を決めておいて、真っ先にそこに向かいましょう。その作品の目の前に5分間佇むだけでMOMAにきた価値はあります。欲張らずにひとつの作品との時間を大切に。前もって作品が見つけられなかった人は、飛行機で原田マハの『楽園のカンヴァス』を読みましょう。きっと、アンリ・ルソーの『夢』とパブロ・ピカソの『アビニヨンの娘たち』を観るのが楽しみになるはずです。

 

 

楽園のカンヴァス (新潮文庫)

楽園のカンヴァス (新潮文庫)

 

 この他に僕らのおすすめは、

 

フィンセント・ファン・ゴッホ

『星月夜』

f:id:Sho1coco:20170704183747j:image

 

ジャクソン・ポロック

『ワン:ナンバー 31』

 f:id:Sho1coco:20170704183753j:image

 

クロード・モネ

『睡蓮』

f:id:Sho1coco:20170704183820j:image

 

グスタフ・クリムト

『Hope Ⅱ』

f:id:Sho1coco:20170704183832j:image

 

ポール・セザンヌ

『リンゴのある静物』

f:id:Sho1coco:20170704183847j:image 

写真はMOMAサイトより抜粋

 

 MOMA Design Shopを楽しむ

 美術館の中でもお土産が充実しているMOMA。本館の向かいにはショップMOMA Design Storeがあります。開くと晴れ間が広がるあの傘も実はMOMAの作品です。他にも、現代アートならではの個性的な商品がならんでいます。

 

MoMA スカイアンブレラ 傘

MoMA スカイアンブレラ 傘

 

 

自分で体験してみる

僕は三年ほど油絵を習ってみました。素人で何の素養もなくても芸術は楽しめます。その空間には素晴らしい才能を持った人たちがいて、彼らがどんな風に作品を観るのかを教えてくれました。今まで、ひとつの作品を1分と観れなかったのが、30分その前で佇んでも飽きないようになりました。モネの人を風景のように描く作品に感動すら覚えるようになりました。

 

ほかにもMOMAを楽しむ方法は、きっとたくさんあります。自分なりの楽しみ方をみつけてニューヨークを満喫しましょう。

 


柊研究所に興味を持ってくれた人は、下にあるFacebookやTwitterも覗いてみてください。
・Facebook ページ
https://m.facebook.com/shu.aoi.reseach
・Twitter
ひいらぎ (@sho1coco) on Twitter
・その他の記事
柊研究所の備忘録

 

 

多動力から生まれる新しい価値

NewsPicks の記事で、多動力が特集として組まれていた。多動力とは、いろんなことに興味を持ち、いろんなスキルを得て、いろんなことに挑戦する力としてホリエモンが提唱している言葉。

 

【新】ホリエモンと西野亮廣。「多動力」を語る

 

注意散漫、三日坊主など長く続かないことに対してネガディブな言葉が多い中で、この多動力はポジティブな意味で使われています。

 

少し前の記事でポジショントークについて書いたが、ポジショントークの中で最も影響力のある行動は新しい言葉をつくることだと思う。例えば、「キモかわいい」。この言葉が出来て一気に評価が変わった芸人さんとかペットとかはたくさんいます。

 

ポジショントークと心の溝 - 柊研究所の備忘録

 

多動力は、僕自身大切にしている行動指針にも近いので、良い言葉ができたなあ、と思っています。今日の備忘録にはこの多動力について考えをまとめました。

 

スキルを得やすい社会

 多動力が世の中に受け入れられたのは、スキルを得やすい時代だからだと思います。例えば英語のスキルを磨きたいとき、昔は海外留学などお金がかかり、働いている人にはハードルが高かった。でも今は、DMM英会話や英会話喫茶など、気軽に英語漬けの環境を実現できる。プログラムのような専門知識を学ぶとしても、TECH::CAMPやUdemyがある。このように、専門知識は大人になってからでも十分身につけられるようになりました。そうなるとスキルそのものの価値がだんだんと薄れていきます。「英会話出来る人はたくさんいる。プログラムをかける人もたくさんいる。」

 

多動力の本質

大事なことはスキルをどう結びつけてどう使うのか。複数のスキルを身につけたからこそ出来る新しい働き方があるのだと思います。例えば、エンジニアリングとデザイニング。この二つを合わせると、スタイリッシュなデザインでかつ機能性を兼ね備えた機構をもつ製品が生まれる。東京大学の山中先生はTwitterにも作品を公開していて多くの人を魅了しています。

 

山中俊治 Shunji Yamanaka on Twitter: "山中研究室の新作、谷道鼓太朗くんの「アルデンテ」。中心で繋がった螺旋構造がもたらす不思議な柔らかさ、新触感。 #TreasureHunting #東大駒場リサーチキャンパス公開2017 https://t.co/QcanwzpCFk"

 

スキルの重ね合わせはこれまでになかった価値を生み出してくれるのだと思います。

 

 興味の湧いたことに時間を

最初から「デザインとエンジニアリングだ!」と決めるのはなかなか難しいもの。まずはなんでも良いので興味の湧いたスキルに時間をかけて習得するのが良いと思います。例え三日坊主で終わってしまっても、後々その三日間が役に立つこともあります。あまり深く考えずにまずははじめの一歩を。新たな世界を体験して、その分野の人や文化に触れることで、自然とビジョンが生まれてきます

 

 

多動力 (NewsPicks Book)

多動力 (NewsPicks Book)

 

 

 

柊研究所に興味を持ってくれた人は、下にあるFacebookやTwitterも覗いてみてください。
・Facebook ページ
https://m.facebook.com/shu.aoi.reseach
・Twitter
ひいらぎ (@sho1coco) on Twitter
・その他の記事
柊研究所の備忘録

ひとりを振り向かせるアイデアがイノベーションを起こす

大企業も中小企業もベンチャーも経営者は口を揃えてイノベーションと言います。そのイノベーションについて考えをまとめたので備忘録として残しておきます。

 

イノベーションとは何か

有名な本があります。イノベーションを考えている人が一度は手にとっている本です。

 

イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき (Harvard business school press)

 

この本の中で触れているイノベーションは、持続的イノベーションと破壊的イノベーション、前者はこれまでの製品の改良で、後者はこれまでのヒエラルキーを破壊するくらいインパクトがあるもの新しいもの。破壊的イノベーションはハイリスクハイリターンであるため、今の仕組みで利益を享受している大企業が参入しにくい。その結果、破壊的イノベーションが起きた時に、大企業が乗り遅れやすいと言われています。

 

例えばスマートフォン。携帯市場にIPhoneが参入した数年後には国民のほとんどがスマートフォン片手に通勤する世の中に変わりました。

 

冒頭で触れた経営者たちが発するイノベーションはこの破壊的イノベーションのことを言っていると思います。

 

試行錯誤ができる環境を

大企業に目を向けると、多くの経営者は頭を抱え、自分たちも破壊的イノベーションを出さなければ!と新しい社内ワークショップやイベントや仕組みを考えていきます。

 

イノベーションは不確実性のあるものです。良いアイデアがあれば必ずしも発生するものではなく、その時の世の中の動きやイベントなどその時々の環境によって偶発的に起こるものです。だからこそ、大企業には難しい。とくに日本の企業には。

 

大企業がイノベーションを起こすために取るべきスタンスは卵を産むことです。大企業の良いところはその資金力と優秀な人材です。彼らの2割はイノベーションに集中させること。よく見るのは、寄せ集めのグループの短期プロジェクトで片手間にイノベーションを実現しようとする試み。ダイソンは掃除機の開発のために5127台のプロトタイプをつくったと言われています。片手間で出来ることではありません。

 大量のトライアンドエラーを繰り返すためには、そのための環境を整える必要があります。日本の企業に難しいと言った理由はここにあります。日本企業は階層がきつく敷かれていて、1つのプロトタイプをつくるまでに多くの承認を得る会社が多いです。2割の優秀な人材を常にイノベーションに時間を費やし、必要な資金を用意して、リソースも適宜提供して、満足させるべきターゲットを明示する。それ以上の干渉は一切しない。イノベーションで大事なのは教育よりも環境です。自発的に行動できる人を適切に配置すれば良い。環境を整えて卵を産んでひとりでにアイデアが産まれていくようにします。

 

 

顧客像を明確に

中小企業やベンチャーが注意すべきところは、顧客視点を忘れないこと。閉じた空間で長い間開発をしていると、常識がずれてきてしまいます。それは、エッジの効いた製品という意味では良い面もありますが、多くの場合、開発者のエゴであり顧客に受け入れられません。開発するのが楽しい製品ではなく、顧客が喜ぶ製品を考えることです。顧客視点を忘れないためには、明確にターゲットをイメージすること。存在しない空想上の人物でも良いので、できるだけはっきりとその人の性格から家族構成、休日の趣味まで。顧客をつくりだす分析をペルソナと言います。下記のブログに例が載っています。

 

誰でもできるペルソナの作り方〜マーケティングの現場で活用できる良質なペルソナを作る手順 | カイロスのマーケティングブログ

 

このように具体的なひとりが夢中になる製品を生み出すことができれば、それはイノベーションになる可能性を秘めています。

 


柊研究所に興味を持ってくれた人は、下にあるFacebookやTwitterも覗いてみてください。

・Facebook ページ
https://m.facebook.com/shu.aoi.reseach
・Twitter
ひいらぎ (@sho1coco) on Twitter
・その他の記事
柊研究所の備忘録 

VALUに期待すること

5/31に自分の価値をトレードするサービスVALUがスタートしました。人気ブロガーさん達のお勧め(煽り?)も受けてものすごい勢いで拡散しています。

 

VALU | だれでも、株式会社のように、あなたの価値をトレード。

 

僕もまだ全体像は見えていないのですが、VALUとは、株の売買のような仕組みを個人に適用したシステムで、ようは人気投票のようなものです。ここで言う人気は良い人気だけでなく悪い人気も含まれます。影響力の高さ。たとえば、ホリエモンの株が1000円で売られていて、1000円以上で買いたい人が多ければ株価は上がり、1000円以下で買いたい人が多ければ株価が下がる。これは、普通の株式売買と同じなので株をやったことがある人ならなんとなくイメージできるのではないでしょうか。

 

株価の上下の仕組みはこちら。

株価が決まる仕組み - はじめての株式投資入門

 

 

ちなみに、VALUの意味はVAL(Value)+U(you)、

あなたの価値だそうです。

 

開発者の考えは中村氏のブログに書いてありました。

 

http://nakamurahiroki.com/2017/06/05/valuというサービスを公開しました/?platform=hootsuite

 

VALUはまだβ版なので様々な課題を含んでいそうです。数ヶ月後には無くなっていたなんてこともあるかも。でも、良い方向に行けばとてもおもしろいサービスだと思います。期待できること・懸念されることを書いていきます。

 

個人のマネタイズがしやすくなる

社会的には価値があるけど、お金が集まらない。という事業がやりやすくなります。最近は、クラウドファンディングなど株式会社をつくらなくてもお金を調達する手段が増えてきました。クラウドファンディングでは、「この製品が完成したらあなたにあげますよ。」みたいな約束をしてお金を調達していました。プロジェクトを基準とした資金調達です。それに対してVALUは、その個人のやっていることすべてに関する価値です。従って約束がなくても上場出来て何も売っていなくても、注目が集まればその分の価値がつきます。

 

寄付や投資に親しみやすくなる

 日本は貯蓄文化で良い取り組みに対しても寄付や投資が集まりにくい国です。VALUのように個人を応援する仕組みは、ファンのようなものに近く、寄付や投資よりも始めの一歩が踏み出しやすいような気がします。(ビットコインの購入自体の壁はありそう。)次のステップとして、寄付や投資に進む人が増えていけば、お金が世の中に循環しやすくなってくれるかなと思います。

 

転職しやすくなる

自分の価値が世の中に共有されることで、独立や転職への手助けとなりそう。ただ、現状だとオープンなベンチャー企業か外資系の社員くらいしか上場することは難しいかもしれません。

 

デイトレーダーの餌食になる

懸念されることは、VALUそのものが金儲けのツールとなることで、炎上芸人を利用したデイトレーダーの場になってしまうと、 サービスが荒れてしまいそうです。その辺りは運営側の腕の見せ所かもしれません。

 

成長性をみて投資をする

買う側の立場に立ってみます。今はまだスタートしたばかりのサービスなので、有名な人にお金が集まっています。でも、本来の投資は成長性に対して行うものです。投資家は1年後、10年後に大きくなる人に投資をします。いくら素晴らしい事業であっても今後の成長が見込めない場合は、価値が下がる可能性があります。

 

僕個人としては、ものづくりに関わるフリーランスが増えていってほしいという考えを前に書いています。

 

誰もが職人になれる時代 - 柊研究所の備忘録

 

だから、このサービスが良い方向に向かえば良いなあと思います。

 

柊研究所に興味を持ってくれた人は、下にあるFacebookやTwitterも覗いてみてください。

・Facebook ページ
https://m.facebook.com/shu.aoi.reseach
・Twitter
ひいらぎ (@sho1coco) on Twitter
・その他の記事
柊研究所の備忘録

 

 

 

 

ポジショントークと心の溝

僕はポジショントークという言葉があまり好きではありません。ただ、ビジネスを立ち上げたり、マネージメントする立場にとって、ポジショントークは、とても重要な言葉だとは思っています。

 

ポジショントークとは何か

 

最初にポジショントークとは何かを簡単に話したいと思います。ポジショントークとは、

 

株式・為替・金利先物市場において、買い持ちや売り持ちのポジションを保有している著名な市場関係者が、自分のポジションに有利な方向に相場が動くように、市場心理を揺さぶる発言をマスメディア・媒体などを通して行うことを指す和製英語。

Wikipedia より引用

 

もともとは株や為替に関わる言葉だったのが、最近は、その人の立場や肩書きから発せられる言葉のこと。という広い意味で使われているように感じます。どんな時にポジショントークが使われるかと言うと、例えば、新しいアプリがローンチ(発表)された会社のCEOは、例えそのアプリがあまり気に入ってなくても、その新しい性能や機能をメディアに発信して褒めるし、ネガティヴなコメントは避けるでしょう。それは、社内の中で意思疎通が出来ていないことを悟られないために、また、会社が売り上げを増やすために、個人の考えというより、会社の代表というポジションから出てくる言葉です。

 

ただ、こうした見方をしていると、ポジショントークに対して、どうしてもネガティヴなイメージが湧いてしまいます。ポジショントークはセールストークのようなものだと。

 

でも、それは本質ではありません。僕はポジショントークの本質は多面的なものの見方にあると考えています。会社を成長させるためには、研究・開発・人事・マーケティングなど、ダイバーシティに飛んだ人材を採用する必要があります。彼らの考えは自分たちのバックグラウンドに基づくもので、それぞれが全く違う方向を向いて仕事をしています。マネジメントに必要なのは、その多様な考え方を許容できる視点です。

 

空き缶を想像してみてください。上からみたら円にみえて、側面からみたら四角にみえます。まったく同じものをみていても、「これは丸だ!」「いや、四角だ!」と争いが起こってしまいます。マネジメントをする立場の人は、それがある角度で四角みえて、ある角度で丸に見えることを理解しておかなければなりません。共感ではなく理解です。

 

ポジショントークに話を戻すと、多面的なものの見方が出来れば、そのときの状況によって適切な人物を演じることが出来ます。学生の頃、同じ事柄についてランダムに賛成と反対にわけて、議論するというディベートの授業がありました。この授業のおもしろいところは、賛成側の意見も反対側の意見も言えるような多面的な視点が求められるところです。あらゆる視点で意見を言える。ポジショントークが上手い人は視野が広いと言えます。

 

ポジショントークと本心とのギャップ

 

一方で、ポジショントークの問題は、求められる立場を意識しすぎて本心とのズレが生じることです。もちろん、訓練次第で自分の考えと異なるポジションでも熟すことは出来ます。でも、それはストレスになったり、怒りやすくなったり確実に心を蝕んでいきます。毎日声を荒げていた鬼のように厳しい社長が、役職が外れたとたんにニコニコとした人の良いお爺さんに変わるなんて話もあります。長い間ポジショントークをし続けていると、気づかぬ間に自分とポジションとの間に深い溝が出来てくる。ポジショントークって怖い。

 

ポジショントークが出来て多面的な視点が生まれるのは良いことである反面、自分の心とのギャップが大き過ぎると精神衛生上良くない。だから、自分の話す言葉と本心とのギャップには常に気をつけておくのが良いと思います。どうしても縮まらないのであれば、それは、誰かに引き継ぐタイミングなのです。老害という言葉が流行っていますが、後の世代に任せるのはギャップが生まれたとき、それは、早い年齢の人もいれば、スティーブ・ジョブズのように生涯現役の人もいるのだと思います。

 

 

柊研究所に興味を持ってくれた人は、下にあるFacebookやTwitterも覗いてみてください。

・Facebook ページ
https://m.facebook.com/shu.aoi.reseach
・Twitter
ひいらぎ (@sho1coco) on Twitter
・その他の記事
柊研究所の備忘録

 

ブログは小さな会社

f:id:Sho1coco:20170421190725j:image 

 

僕がこのブログを始めたきっかけは、起業の練習になるかも、と思ったからです。

 

ブログは小さな会社を運営するのと似ています。

 

評論家で終わらないために

 

起業を目指した専門学校に行ったことで、自分の事業プランを長い時間をかけて考えたり、日常的に触れてきたビジネスを利益モデルの視点でみれるようになったり、絵に描いた餅のように、ぼやっとしてたものづくり研究所の創立が具体的な計画へと変わっていくのを感じました。

 

それと同時に思い知ったのが、

 

評論家は評論家なんです。

 

どんなに著名な映画評論家でも、映画監督をやる側にたつと一流になるまでには、かなりの年月がかかる。もしかしたら、なれないかもしれない。

 

経験値ってすごい!!

 

「やったもん勝ちだよ。」的なことを言う成功者もたくさんいます。確かにやりながら試行錯誤を繰り返すのが1番目標に近づくのには早いのだと思います。でも、僕は心配性で確実性を求める性格(と思う)なので、気軽な形で実践してみたい!と思いました。

 

それにうってつけだったのが、ブログです。

もともと、mixiとかFacebook、twitterなどのSNSで発信するのは好きな方だったので、向いてる方だと思っています。

 

最初の1ヶ月の訪問数は、100PVくらいでした。100って凄そうにみえて実は大分ショボいです。30日あったら1日平均3くらい。

 

やってみて感じたことは、やっぱり見るのとやるのとでは全然違う。

 

話題の選び方や文章の書き方など内容の充実はもちろんのこと、サーバーの設置やいいね!ボタンの配置など、ちょこっとした変更が、スマホでやるには結構大変。しかも、がんばっても簡単には訪問数は増えない。きっと会社運営も「こんなはずはなかった。」の連続なのだと実感しました。独創的なアイデアよりも気が滅入るような努力を積み重ねる執念の方が実は大事。

 

そんな感じで、まずは、続けながら成長していくブログを目指したいと思います。

 

ちなみに1番読まれた記事は、

 

ディープワークを支える8つの心がけ - 柊研究所の備忘録

 

でした。

効率化とかプロダクティビティとかは自分の研究スタイルと合っているので、これからも中心に取り上げていきたいと思います。

 

質問箱です。気軽にどうぞ。

柊研究所に興味を持ってくれた方は、下にあるFacebookやTwitterも覗いてみてください。
・Facebook ページ
https://m.facebook.com/shu.aoi.reseach
・Twitter
ひいらぎ (@sho1coco) on Twitter
・その他の記事
柊研究所の備忘録

 

A.I.ってなに?

f:id:Sho1coco:20170419073537j:image

 

 

第15回は、今話題のA.I. (Artificial Intelligence: 人工知能)について書きます。

 

Googleが開発した囲碁プログラムアルファ碁(AlphaGo)が世界一のプロ棋士を破ったニュースは、人工知能の飛躍的な発展を世界中に知らしめました。

 

ただ、思い返してみると、学習機能や人工知能という言葉は10年以上前からありました。A.I.、なぜ今になって再び脚光をあびるようになったのでしょうか。複雑な数式は抜きにして概念を説明していきたいと思います。

 

A.I.は人工的な知能である

 

訳しただけです。

知能とはなにか。人は、生まれてから数えきれないトライアンドエラーを繰り返して、言葉を学び、知識を蓄え、人間らしい行いを判断できるようになります。それは、わざわざ数式に置き換えなくても、経験値でわかるものです。

 

その経験値をどうやってコンピュータに教えるのか。これが、人工知能の研究の核、すなわち機械学習です。

 

まずは、最もベーシックな人工知能の仕組みから書いていきます。

 

たとえば、

 

この人は男性か女性か。

 

こんな問題があったとします。多くの人はどちらかわかるでしょう。それは、無意識のうちに、人がいろいろな学習ポイント(特徴量)をみて判断しているのだと思います。

 

学習ポイント1: 髪の長さ

学習ポイント2: シルエット

学習ポイント3: 化粧

・・・などなど

 

コンピュータにこれを教えるとき、最初に、

「男性と女性を見分けるポイントは、髪の長さとホニャララとホニャララと・・・なんだよ。」と教えます。

 

すると、コンピュータはその情報を数字として取り込みます。

 

まずは1人目をトレーニング用として教えます。

 

学習ポイント1: 髪の長さ30cm

学習ポイント2: バスト85・ウエスト61・ヒップ86

学習ポイント3: 化粧はコントラストが高く、

学習ポイント4、、、

 

答え=女性

 

これで、コンピュータは1つの例を記憶しました。これを繰り返して繰り返して、ひたすら繰り返すと、コンピュータは数千、数万、あるいはもっと大量のデータを覚えて、男性と女性を見分けるトレーニングが完了します。

 

十分学習が進むとコンピュータは、

学習 ポイントの数値を聞けばだいたい男か女か判断できるようになります。

 

こんな感じでA.I.が成長していきます。

 

しかしここで壁にぶち当たります。

 

学習ポイントって、どうやって決めるの??

 

男性、女性を見分けるポイントは比較的簡単でしたが、これが、人の文字を見分けるなら?人の感情を見分けるなら?学習ポイントを何にするかがそのA.I.の能力を決めると言っても過言ではないくらい重要になってきます。研究者はこの学習ポイントの発見に力を注いできました。

 

ここで、冒頭の疑問に戻ります。

なぜ、今A.I.が再び脚光を浴びているのか?

 

ディープラーニングの登場

 

A.I.の驚くべき進化の立役者は、機械学習の新手法、ディープラーニングです。ディープラーニングは、階層的な学習手法(ニューラルネットワーク)を用いることで、コンピュータが自分の力で、学習ポイントを決定することができる手法。これにより、A.I.は「学習ポイント8, 137, 50......の順で重要です。」という重要な学習ポイントを自動で決定することが出来るようになりました。

 

自動で学習ポイントが決まる。

こうなってくると、コンピュータとコンピュータが相互に対戦していくだけで、学習ポイントの精度が上がりどんどん強くなっていく。囲碁ソフトがプロ棋士に勝ってしまうのも納得ができます。

 

A.I.が人類を超えると言われている2045年まで、後30年を切りました。ドラえもんやアトムが少しずつ現実に近づいているような気がします。

 

実際にプログラムをつくるには?

 

概念よりも使い方が知りたい!という方は、下の本がオススメです。

 

ゼロから作るDeep Learning ―Pythonで学ぶディープラーニングの理論と実装

 

ディープラーニングをプログラムで実際に動かす方法を基礎から丁寧に書いています。使用する言語、Pythonの入門から書いてあるので比較的初心者でも読みやすい本です。

 

このブログで取り上げてほしい相談や感想等々を書き込める場として、LINE@に「柊研究所の相談所」をつくりました。気軽に覗いてみてください。

LINE Add Friend QR code