柊研究所の備忘録

アート×ものづくり×教育を考える研究者です。

家のお風呂の壁に富士山を描いた話

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第16回は、「家のお風呂に富士山を描いた話」です。

 

今回は、いつもの研究者話とは少し離れた内容です。

 

僕も妻も都会の駅近に住みたい!という欲求はあまりなく、どちらかというと静かなところで広い家に住みたい!という性格でした。

 

山に囲まれた静かな家

 

そんな二人で選んだ場所は、おしゃれなお店が並んでいる街とは縁遠い、山々に囲まれた空気のおいしい広い土地。そこに地元の工務店さんの手で家を建ててもらいました。

 

妻は、家の細部まで鉛筆一本でデザインしてしまうほどのセンスとパッションをもっていました。実際に、妻のデザインした家は魅力的で個性があり、地元工務店の社長さんも妻がお気に入りのようでした。(夫バカなのかもしれません。)

 

ぼくはというと、その妻に横槍を入れていました。

 

屋根は赤いのがよいな。

中二階をつくりたいな。

お風呂に焼杉をつくりたいな。

 

そんな無茶を取り入れつつ、少しずつ家のデザインが煮詰まっていきました。

 

こだわりの家。

 

その中で僕がメインに担当したのが中二階の書斎とお風呂でした。

 

書斎はコンクリートの打ちっぱなし風の壁紙を選び、本棚をイラストレーターを用いて簡単に設計。明かりは、アンティーク調のホーロー。

 

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お風呂に富士山描く

 

 

苦労したのが、お風呂。

研究者をしている僕にとって、性能と効率を考えることには長けているものの、芸術センスが求められるものはなかなかアイデアがでてこない。(油絵を習っていたのに。。)

 

なるべくシンプルに。

上半分を焦げ茶色の焼杉で下半分を横長の紺色のタイルを敷き詰める。それだけで、けっこうかっこいい。

 

自分の家なんだし、もっと自由にやってみたら?

 

はっとした。

確かに自分の家だ。これだけ大きなものを自分でデザインしてモノにするって人生の中でも中々ないこと。

 

じっくり、考えては考えて、あーでもない、こーでもない。ともやもやを募らせたいくと、思いがけず突拍子も無いアイデアが浮かんだ。

 

タイルで富士山が描きたい!

 

そこから、もうひたすら名古屋モザイクのサイトにあるタイルシミュレーターをぽちぽち並べていってそれをイラレで焼杉の壁と組み合わせて、、、できた!

 

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これで発注。

これには工務店の社長さんもびっくりで、会社紹介のパンフレットにでかでかと載せてくれることになりました。

 

たまには、思いのままにやりきってみるのも良いなと、妻のおかげで思い出に残る家づくりができました。

 

完成したお風呂がこちらです。

我が家の家宝になりました。

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